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教えて!!プロの仕事術 ~番外編~

2016.6.6


プロの河戸さんに聞いてみました....!!

第5回コラムリレー
今回はもっちーが担当いたします!

テーマはゴルフトーナメントを「支える人」について!

今回はその選手を一番身近に支えている「プロキャディ」について皆様にご紹介したいと思います!

そしてなんと、なんと!
記憶にも新しい中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンで優勝した
鈴木愛プロの河戸キャディにお話を聞くことが出来ました!
プロキャディの生の声や優勝の裏側のエピソードなど気になりますよね!?
そんな疑問をインタビュー形式で皆様にお送りします。全部包み隠さず話してもらいましょー!

 

もっちー
―あらためまして、先日の中京ブリヂストン優勝おめでとうございます!

河戸
―ありがとうございます!

もっちー
―今回は河戸さんの話や優勝の裏側を全部話してもらいますからね!!

河戸
―少し酔っ払ってるからなんでもしゃべっちゃいそうで怖いな(笑)

もっちー
―ではさっそく!河戸さんがプロキャディを始めたキッカケは何ですか?

河戸
―元々ゴルフ場で研修生をしていて、やめてから何しようかなって考えてたんです。
そんなときに知り合いの先輩プロから「キャディ探してるプロいるからやってみない?」って紹介されたのがキッカケかなー

もっちー
―なるほど!ほんとに些細なきっかけだったんですね。
そこでプロを紹介されてからいままでキャディをやってきて、やっぱり大変なことも多かったのでは?

河戸
―あんま変なことは言えないけどやっぱり大変なのは選手との一つ一つのかけあいかなー。
やっぱり選手主体だからたまに理不尽なこともいわれるし(笑)あ、これはカットしといてね(笑)

もっちー
―カットしません(笑)
人間同士だからやっぱりそこは大変ですよね・・
でもそんな中でキャディやっててよかったなって思うこともありますよね?

河戸
―それはもちろん!我々はあくまでも裏方だけどそんななかで少しでも今の役に立てたかな?って思う瞬間とか、
やっぱり選手が感謝の言葉をかけてくれるのが一番うれしくて、そんな時やってて良かったーって思うよ!

もっちー
―やっぱりパートナーである以上お互い感謝しあうのは大事ですよね!
では、そろそろ本題の中京ブリヂストンの話を聞かせてください!
見事な優勝でしたが鈴木愛選手はやはり調子良かったですか?
どんなことが優勝につながったと思います?

河戸
―良かったね!調子が良いからこそ三日間ほぼストレスなくゴルフをしていてそれがいい結果につながったかな。
ミスしても普段とは違う雰囲気でプレッシャーなくプレー出来てたと思う。

もっちー
―そんな調子の良い選手をサポートするために気をつけたことは?

河戸
―とにかくパターが上手い選手だから無理せずグリーンに乗せることかな。
乗せたら3パットはしないし、どこからでも入れてくれそうな雰囲気はあったよ。

もっちー
―それは心強いですね!そんな調子の良い鈴木プロも最終の18Hの2ndショットはあわや奥の池でしたが?

河戸
―あれはギャラリーの反応とかで池に入ったと思ってた・・・
だから奥の池から救済してもそこから寄せるのは難しいからダボで負けたかーって。
でもギリギリで止まってて(笑)ボールに近づく選手に、池には落ちないでねって何度も声かけてた気がする(笑)

もっちー
―やはり選手はそのときばかりは少しナーバスになっていたのでは?

河戸
―あわててる様子はなかったかな。むしろ最後に「やっぱりランニングアプローチでいきます」って
最終的に自分で判断して、グリーンにちゃんと乗っけたし冷静だったと思う。

もっちー
―その冷静さが彼女の強さなんでしょうね。そして見事ボギーで上がり藤本プロ、上原プロとのプレーオフに。
1ホール目は鈴木プロと上原プロが見事バーディーで2ホール目に突入しましたが、
その2ホール目の2ndショットはあわやイーグルの圧巻のショットでしたね!!

河戸
―そうだね(笑)ピンの左の傾斜を使ってコロコロっていって入りそうだったけど、実はあれ少しミスショットで(笑)
最終日は少しショットが左に曲がっていて、その時も風が右からだったしピンの少し右からって話してたんだけど・・
案の定少し左にでて「あっ」って思った時にはピンの左の傾斜にのって段々寄っていってた(笑)

もっちー
―あれがミスショットだったとは・・あまり大きな声では言えませんね(笑)でもそんな強運も優勝するためには必要なのでは?

河戸
―そうだね!結構その週はラッキーが多かったかもしれない。
みんな上手いから優勝出来るラインとしてはやっぱり運も必要なのかな?
まあ最後のショットはまっすぐいってたとしてもチャンスにはついてたと思うけどね!

もっちー
―そんな強運をもってる河戸さん、優勝でまあまあ稼いだのでは?(笑)
使い道なんて考えてます?たとえば誰かにごちそうするとか?(チラッ)(笑)

河戸
―まあまあね(笑)
でも僕自身オフにケガをして今シーズン出遅れちゃったから、やっとこれでみんなに追いつけたかなって感じ(笑)
そうだねーお世話になった人にもごちそうしてあげないとね!(チラッ)(笑)

もっちー
―やっぱり嬉しいことは皆で分かち合うべきですもんね!(笑)
では、最後にこれを見て頂いてる方々にメッセージはありますか?

河戸
―最後に一番難しい質問来たね(笑)
うーん、やっぱり選手とキャディの何気ない会話の中にもキャディの努力はあって、
選手から聞かれたことにすぐ返事が出来るように朝早くからコースチェックしたり、
練習ラウンド中必死でメモしたり・・そんな影の働きが選手とのやり取りに隠されてるって事を感じてもらえたら嬉しいですね!
今、良いこと言ったんじゃない?(笑)

もっちー
―その一言が無ければ良い一言でしたね(笑)
今回はお時間いただきましてありがとうございました!これからも活躍を見守らせていただきます!

河戸
―こちらこそありがとうございました!皆さんも是非会場にきて気軽に声をかけてくれたら嬉しいです!

 

河戸 英

1974年12月4日生まれ

プロキャディ。過去に男子は今野康晴、女子ではイ・ボミ、渡邉彩香、鈴木愛などのバッグを担ぎ、
昨年のマスターズGCレディースで李知姫を優勝に導く。
今期は李知姫、鈴木愛をメインにバッグを担ぐ。

 

皆様いかがでしたか?やっぱり一つ一つのプレーの中にはさまざまな思いやエピソードがあるんですね!
そんなことを考えながら観戦するのも面白いかもしれません。
選手が活躍し賞金を稼ぐに欠かせない存在・・・まさに「円」の下の力持ちであるプロキャディ。

またこういった現場の生の声をお届けできる日を私自身も楽しみにしております!

次回をお楽しみに!

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